【中小企業庁イベントレポート】プラスITフェア東京にて開幕
イベント内での「IT導入補助金」説明会には、たくさんの企業が参加
Webオリジナル 2017.04.02
全国10カ所開催の「プラスITフェア」が東京で幕開け
“真剣さ”あふれる多数の来場者で活況
“IT導入で商売繁盛！”をキャッチフレーズに付した中小企業向けのイベント「プラスITフェア in 東京」（主催：中小企業庁、関東経済産業局）が3月3日、東京・中央区のベルサール東京日本橋で開催された。
4月は、全国9か所で同様趣旨のイベントが開催される。
「IT導入補助金」の対象となるサービスを提供するITベンダー総勢62社が揃った展示会に加えて、業種別のITツール活用、経営者自らが語る導入事例や成功体験、中小企業支援に関する行政施策や法制度など多彩なセミナー、ITコーディネータやよろず支援拠点の専門スタッフによる相談会も行われ、多くの来場者で賑わった。
経済産業大臣政務官 中川俊直氏
開場直後のオープニングステージでは、まず主催者を代表して経済産業大臣政務官の中川俊直氏が挨拶を述べた。
同氏は、経済産業省が展開するIT導入補助金制度、本イベントをはじめとした展示会・相談会・セミナーの実施、IT専門家の無料派遣などの施策を紹介。「中小企業のIT導入を全力で支援していきます」と改めて強調した。
来賓挨拶には、日本商工会議所 IoT活用専門委員会委員長を務めるNTTデータ代表取締役社長の岩本敏男氏が登壇。
株式会社NTTデータ代表取締役社長 岩本敏男氏 （日本商工会議所 IoT活用専門委員会 委員長）
70年以上前の世界初のコンピュータ導入からIT活用の歴史を概説したうえで、大きな進化・発展を遂げた今日のITツールに関して「どう使いこなすかが重要なポイント」と述べた。
また、「デジタル化社会において日本がさらに発展するには中小企業の発展しかないと思っています。日本商工会議所として、新しいことにチャレンジする企業を積極的に応援したい」とも語った。
続いて、COMPASS編集長の石原由美子が「ITで稼ぐ力を高める！」と題して基調講演。全国各地に足を運んで取材した多数のIT導入事例の中から、本イベントのテーマである販売促進・人材活用にかかわるIT活用例をピックアップし、IT活用が経営に生かされる様子と成功のポイントを具体的に紹介した。
COMPASS編集長
石原由美子
メニューが増えた午後は、関東地域の経営者による具体的な体験談、セキュリティ対策や補助金導入のセミナーが多数行われた。
「商売繁盛ディスカッション」
写真右から、イシド 社長 沼田紀代美氏、
笹塚・兎屋二代目 橋野元樹氏、
中川 社長 中川雅雄氏、
司会 ITコーディネータ協会 山川元博氏
また、本誌2016年夏号に掲載した千葉県のミカタ・渡辺賢二社長は、ITコーディネータの鬼澤健八氏とともに、「業種別導入体験インタビュー」に登壇。すぐれた教材を共有するシステムや補助金の活用などを具体的に語った。
写真右から、
ミカタ 社長 渡辺賢二氏、
えがお保育園 園長 島村和宏氏、
ITコーディネータ 鬼澤健八氏
ITツール展示会場では、ブースは公的なイベントらしく派手さのない落ち着いた構成。
ベンダー各社が製品の特徴・メリットをしっかりアピールしようという意欲だけでなく、来場者の「最適なツールを見つけたい」といった真剣さがうかがえた。
ベンダー側のデモを交えた説明に人だかりができる場面よりも、ブースに設置されたテーブルを挟んでベンダー担当者と来場者がマンツーマンで熱心に話し込むシーンが目立って多かった。
「プラスITフェア」は、今回の東京を皮切りに全国計10都市で順次開催される。今後の日程は以下の通り。
・仙台（4月5日）
・熊本（4月10日）
・広島（4月12日）
・松山（4月14日）
・那覇（4月18日）
・名古屋（4月20日）
・金沢（4月24日）
・大阪（4月26日）
・札幌（4月28日）
各地の詳細情報は下記へ。
「プラスITフェア」Webサイト
（COMPASS）
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12月6日発行
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