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IT導入補助金2020はどうなる?

2020年春号 2020.03.13


<情報の改訂について>

新型コロナウイルス感染症対応策として、特別枠が設けられました。

こちらをご覧ください。https://compass-it2.narts.co.jp/pickup/4280

また、当初予定のA類型・B類型は下記に記載しています。新型コロナウイルス感染症対策のため、実施内容が都度改良されています。
 https://compass-it2.narts.co.jp/pickup/4292

2020年5月9日 COMPASS編集企画室


 

<速報1>

IT導入補助金、初回募集は3月13日~3月末です。

新型コロナウイルス対策の特別募集のため、給与引き上げ条件は適用されません。
・在宅業務(テレワーク)導入をする場合、加点されます。
・B累計の募集はありません。
・ITツールは2019年登録のものとし、新規登録はありません。

 

2020年3月13日 COMPASS編集企画室

 


 

3年間にわたり実施されてきたIT導入補助金は、2020年以降も継続される。方向性について経済産業省サービス政策課に聞いた。

(本記事は、2020年1月現在の方針い関する記載です。詳細は最新記事をご覧ください)

生産性の向上をIT活用で後押し─経済産業省が2017年から実施しているIT導入補助金は、業務を支援する市販のパッケージソフトやクラウドサービスを対象とする新しいタイプの補助金として、多くの中小企業のIT活用をサポートしてきた。

初めての試みであるがゆえ、毎年内容を改訂し、最適なラインが見出されてきた。

いよいよ始まる2020年は、昨年同様にA類型、B類型(A類型より対象となる業務プロセスが広い)に分け、導入費の1/2を上限に補助する。補助額は30万円から450万円。下限額が40万円から30万円に下がり、こなれた価格のクラウドサービス等にも適用しやすくなった。

 

最終目標を賃金アップに
通年でさらに使いやすく

形はおおむね昨年を踏襲しているが、政策意図がより明確に打ち出されている。経済産業省サービス政策課・課長補佐の鶴悠太朗氏は次のように説明する。

「働き方改革、インボイス制度の実施、賃上げなど社会・制度への対応が求められる中、ITを活用した業務プロセスの改善は生産性の向上に寄与します。そして、成果の一部を従業員の皆さまに還元していただきたいと考えています。このようなことを踏まえて、中小企業基盤整備機構が複数年にわたって中小企業の生産性向上を継続的に支援する「生産性革命推進事業」を創設し、設備投資、IT導入、販路開拓等の支援を一体的かつ機動的に実施することとしています」

 

経済産業省サービス政策課 商務・サービスグループ
課長補佐 鶴悠太朗氏

 

生産性を向上させた後、どうするか。ここは日本経済の今後に大事なポイントだが、「賃金上昇」を見据えていることが特徴である。

IT導入補助金では、事業終了後3年間で9%以上の労働生産性向上を目標とし、2020年はあらたに「給与支給総額の年率平均1.5%以上の向上」「事業場内最低賃金が地域別最低賃金+30円以上」の実現を申請要件としている。ただし、A類型申請事業者、小規模事業者や特定業種等は加点要素とし、必須要件としない予定とのことだ。

 

 

「生産性革命推進事業」は、「ものづくり補助金」「小規模事業者持続化補助金」やその他の事業と合わせて、より一体的かつ機動的に支援することを目的とした事業である。3補助金の最適な使い分けも期待される。

「これまでは、『募集のタイミングが合わない』『来年IT投資を考えているが事業が実施されるか』など、補正予算の性質上、次がどうなるかについてご質問いただいた際、回答ができないという課題がありました。今回は、「生産性革命推進事業」の中でIT導入補助金を措置し、通年での公募も可能とする予定ですので、じっくりと事業計画を検討し、最適なタイミングでIT導入を進めていただけるはずです」と鶴氏は力を込める。

また、3補助金間で、それぞれが適切な採択倍率となるよう柔軟に調整していくとのことだ。

初回募集の時期は春からと予想される。IT投資に向けて同補助金の利用を希望する企業は、準備をしておきたい。

<最新情報>

A類型・B類型 https://compass-it2.narts.co.jp/pickup/4292
特別枠C類型  https://compass-it2.narts.co.jp/pickup/4280 


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