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優れたモバイル/IoTの活用事例を表彰―MCPC award2017表彰式

Webオリジナル 2017.12.04


 

数百人の参加者が見守り熱気に包まれるなか、「MCPC award2017」のグランプリ/総務大臣賞を受賞したボクシーズ(東京都)の鳥居暁社長が表彰状と記念の盾を受け取った。2017年11月28日に開催された、「MCPC award2017」表彰式の一コマである。

総務省より総務大臣賞を授与されるボクシーズ

 

モバイル/IoTの活用を推進するモバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)では、優れた活用事例を表彰する「MCPC award」を毎年開催している。ユーザー部門とサービス&ソリューション部門(ICTサービスを提供する企業が対象)に分かれて応募を募り、他社の参考になる活用や進歩的な取り組みを顕彰する。今年で15回を迎えた。

受賞企業のリストはこちら→COMPASS記事

 

「MCPC award2017」受賞企業と審査員、関係者

 

【ユーザー部門】は、飲食店向けテーブルIoTソリューション「PUTMENU」(ボクシーズ)がグランプリ/総務大臣賞を受賞。

グランプリを筆頭に、工場作業者の習熟を支援し作業ミスを防ぐ「標準作業ナビ」(パナソニック)、FinTech活用「モバイル金融API」(みずほ銀行)、「遠隔胎児診断支援システム」(埼玉県立小児医療センター)など、幅広い分野・用途に工夫された活用例が見られた。

審査委員長特別賞 パナソニック

 

【サービス&ソリューション部門】は、携帯電話ネットワークによる人口統計と各種データをAIにより分析し、30分後までのタクシー需要を予測するNTTドコモの「AIタクシー」が最優秀賞を受賞した。

また、デバイスやサービスの組み合わせが多様な生活用IoTにおいて普遍的な接続性と相互運用可能性を実現したBizMobieの「BizMobile Go!」と保育園における乳児突然死を防ぐ、トライポッドワークスの見守り支援システム「べびさぽ」が優秀賞を受賞した。

優秀賞 トライポッドワークス

優秀賞 BizMobile

そのほかにも、渋滞監視システム、音声認識を用いた生産性向上支援タブレットシステムなど、具体的なビジネス・業務課題に踏み込んだソリューションが増えた。

 

【各最優秀賞受賞企業のあいさつから】

●ユーザー部門 グランプリ ボクシーズ「Putmenu」
 代表取締役社長 鳥居暁氏

 

「人々の常識を変えたい。まだ開業4年ほどのベンチャーだが、IoTに注目してサービスを開発してきた。一般に、新しいサービスは体験前には良さがわかりにくいものだが、体験してもらえばその積み重ねて常識は変わる。実際、Putmenuを使った方は年齢問わず驚いてくださる。いろいろなパートナー様と販売を推進し、世界へ出て行きたい」

 

●サービス&プロバイダー部門 最優秀賞 NTTドコモ「AIタクシー」
 法人ビジネス本部IoTビジネス部先進ビジネス推進担当部長 那須和徳氏

 

「新しいサービスの開発には、人と人とのつながりが大切。今回は、タクシーの助手席に乗せてもらいタクシーの運行や需要を肌感覚で感じさせてもらった。当サービスは、モバイルで人の動き、IoTで車の動きを収集し、集まった現実世界の情報をAIを使って未来を予測するもの。供給と最適マッチングさせることで、「移動の課題」に少しでも貢献していきたい」

 

「MCPC award2017」受賞企業の活用内容詳細は、2018年3月ころに事例集として発行される予定だ。

また、2018年のアワード募集については、2018年春以降に詳細が発表される予定である。

●お問い合わせ先

MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)

 

(取材:COMPASS編集部)

 

 


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